どのユーザにインストールするかどうか(installshield)

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どのユーザにインストールするかどうか(installshield) - (2015/07/13 (月) 16:34:30) のソース

コマンド実行時に ALLUSERS プロパティを指定することで、
「すべてのユーザにインストール」するか「カレントユーザにインストール」するかを設定できます。

実行例)
 Setup.exe /v"ALLUSERS=1"
 または
 Msiexec.exe /i project.msi ALLUSERS=1

インストールが、すべてのユーザ(per-machine)で行われるか、カレントユーザ(per-user)で行われるかは
ALLUSERS プロパティの値によって異なります。

ALLUSERS=""(NULL値:値が設定されていない場合)
 カレントユーザのみに、インストールします。

ALLUSERS=1 
 すべてのユーザにインストールします。
 ただし、カレントユーザが Administrator 権限を持っていない場合には、セットアップはエラーとなります。

ALLUSERS=2 
 ・Windows XP 以前
  カレントユーザが Administrator 権限を持っている場合、すべてのユーザにインストールします。
  カレントユーザが Administrator 権限を持っていない場合には、カレントユーザのみにインストールします。
 
 ・Windows Vista
  Administrator 権限の有無にかかわらず、すべてのユーザにインストールを行うため、ALLUSERS=2 を使用
  する場合には、UAC による権限昇格を行うように設定します。
  UAC による権限昇格を行った場合には、すべてのユーザへインストールを行います。
  UAC による権限昇格を行わない場合には、セットアップはエラーとなります。
 
 ・Windows 7
  ALLUSERS=2 を使用する場合には、MSIINSTALLPERUSER プロパティも共に設定します。
  MSIINSTALLPERUSER =1 の場合、カレントユーザのみにインストールします。
  MSIINSTALLPERUSER ="" (NULL 値)の場合、すべてのユーザにインストールします。



User権限で実行する場合や UAC による権限昇格を行わず標準ユーザで実行した場合、権限のないフォルダや
レジストリ(c:\Program Files フォルダ内や HKEY_LOCAL_MACHINE など)に対し、権限を越えて書き込みを
行うことはできませんので、ご注意ください。

また、サイレントインストールを行う場合、InstallShield のプロパティマネージャやコマンドラインなどで
ALLUSERS の値を明示的に指定しない場合には、ALLUSERS=NULL として実行されます。

※ALLUSERS プロパティの詳細については、以下の内容をご確認ください。
 MSI Help Library : ALLUSERS Property