“偽善と毒に支配された鴆鳥”
枢機院最高本部役員の一人。
いつも笑顔で敬語を使う好青年。最後部にいるためかなりの頭の良さも見られる。
現在はモンゴルの神官長のユリウス(龍ちゃん宅)と一緒に仕事をしている。
===ここから先ネタバレ注意===
いつも笑顔でいるが、実はすべて作り笑顔。
腹の中はいつもドス黒い一匹狼。
本当は皇王朝がこの世で一番嫌いで、皇珠黯に対し復讐、暗殺すべく枢機院に入った。
また、この企みは慈黒鷺にはバレており、度々計画を阻止されたりぶつかり合うことがある。
絶対にバレるはずがない計画を知っている慈黒鷺をマークすると同時に消すことも考えている。
現在湖白玲という名前だが、本当は璞惺月という名前。
璞(あらたま)というと、用語集でも説明があったように、枢機院設立者の名門家系である。
彼はその63代目当主、璞凉月(りょうげつ)の異母弟である。
惺月には母親が違う兄凉月と姉玉玲(ぎょくれい)がいる。幼少時代、兄とはいつも仲が悪く、姉とは仲が良かったが結核であったため近寄れないことが多かった。
璞家には代々毒を体に宿した者が多く、白玲もその一人。
兄姉は遺伝子の問題により引き継げず、母体を変えたところ白玲が毒を有する体質となれた。
その証拠である赤黒い痣もあり、腕にびっしりと残っている。
精神状態が不安定になるとその毒が凶器と化し、自身の体を蝕み死に至る。
結構際どい家系である。
彼も皇家同様の刻使いの一人である。
通称「白眉の刻使い」。
主に時間を操作する時間系能力で、主に止めることができる。
戻る、送ることも可能だが、24時間以内までしか戻れない。
ちなみに彼は百年近く生きているが、それも応用で体は数十年前と同じままである。
WW2戦争中のことである。皇珠黯は璞家を毒を所有する危険対象として滅亡を試みた。
が、惺月だけは身をひそめ死だけは免れたものの、家族は全員死亡。左腕は使い物にならなくなり、血まみれで泣き腫らしていたところ、白髪の少女が「刻使いにしてあげる」と言い、アルビノになることを代償として刻使いになる。
ちなみに当時は黒髪黒目の男の子であった。
また、藜様が改変させた世界では、家族全員ではなく、凉月も生き残ったことになっており、璞家は今でも続いている。
「あぁ、私湖白玲と申します。以後、お見知り置きを」
「ふざけんなよクソアマ…てめぇのせいでどれだけ……」
「……手出しするなよ、どこのどいつか知らねぇが俺の邪魔をする奴は殺すぞ」