ヒュムノスの文法は「第一紀成語」と「新約パスタリエ」の二種類がある。最初にスタンダードな第一紀成語の解説をする。
I.P.D.を除くレーヴァテイルがこの文法を使用する。
第一紀成語文では新約パスタリエの単語は使用できないので注意しよう。


基本文法

想音+動詞+その他(目的語など).

これで完成である。
呪文に使う言語なので主語は基本的に自分。ゆえに省略されている。
まずは聞きなれないワード「想音」から見ていこう。


想音

第Ⅰ想音+第Ⅱ想音+第Ⅲ想音

謳い手の感情を表す部分。これがヒュムノス語の一番の特徴である。
想音は三つの節に分かれており、それぞれひとつづつ選んで並べる。
想音部分に動詞や名詞など、想音以外の単語以外を使うことはできない。
具体的な単語は辞書を参照のこと。
  • 第Ⅰ想音:感情の度合(強い、弱い、無気力など)
  • 第Ⅱ想音:具体的な感情(嬉しい、悲しい、怒り、など)
  • 第Ⅲ想音:感情へのアクション(このままでいたい、あるがままを受け入れる、など)

コラム

Q.ヒュムノス文に想音は必須?
A.無くても問題はない。
公式解説によると、想音が無いと塔は呪文として認識せず、その詩は単なる言葉となるとある。
しかし、ヒュムノスは想いが第一である。想いが伝わるのなら効果は出るし、使用言語がすべて日本語でも構わない、(RIG=VEDAなど)
ただし、想音はヒュムノスを構成する大事なパーツなので、あった方が「らしさ」は出るかもしれない。

例文

Wee ki ra hymme.(私は謳う)
Fou paks ra infel yor.(私はあなたを愛する)
※想音部分の和訳は省略


二人称、三人称の文

はじめにヒュムノスは一人称が基本と書いたが、二人称、三人称の文も作れる。
公式解説をベースに書き起こすとこうなる。

想音+一人称動詞+[rre]+二人称、三人称主語+二人称、三人称動詞+その他(目的語など).

rre:主語定義単語。これの直後にある単語は主語になる。省略可能。
彼(herr)、彼女(harr)などは主語定義用単語があるので、rreは用いない。

一つ目の動詞は二人称、三人称で表される事柄に対し、謳い手がどうしたいかを表す部分である。
だが公式で「Was yea ra yor pagle.(FUSIONSPHEREより)」という用例が登場しているので、省略しても問題ない。
よって最もシンプルな二人称、三人称構文は以下のようになる。

想音+二人称、三人称主語+二人称、三人称動詞+その他(目的語など).

コラム

Q.二人称、三人称の文は使いたくないけど、表現はしたい。どうすればいい?
A.一人称の文でも表現することはできる。ヒュムノス語は意訳勝負。
例えばここに一人称の文「Wee ki ra chs saash.」がある。普通に訳せば「(私は)神になった」となる。
しかし、これを一人称視点の文と捉え、「彼女は神になったのだ(と私は詩の中で語る)」といった意味を持たせることもできる。

例文

Was yea ra afezeria rre frawrle cexm tes ciel.(祝おう、春の訪れを)
Wee yant ga herra ousye.(あいつらが襲ってくる)


否定形

否定したい単語の前に「na」

受動態

受動態にしたい動詞の前に「re」

コラム

Q.受動態の否定形(〜されない)はどうやるの?
A.公式での設定は存在しない。
併用を禁止する文言もないため、「na re 単語」もしくは「re na 単語」と表現することになるだろう。

例文

Presia na faf.(どうか怖がらないで)
Wee apea ra re fusya art fwal.(私は翼に包まれる)


想音の保証定義構文と二重登録

保証定義構文とは、長い文章に一括して想音を適用させる方法である。
二重登録は定義の中で部分的に想音を変更する事を指す。
具体的に書くとこうなる。

保証定義

想音 0x vvi.(定義開始)~想音なしの文章(複数行)~1x AAs ixi.(定義終了)

二重登録

想音 0x vvi.(定義開始)~想音ありの文章(複数行)~1x AAs ixi.(定義終了)

例文

Fou i ga 0x vvi.
 paul gool.
 jass eta dornpica.
 fatere morto mea.
1x AAs ixi.
(【以下の文の想音を「Fou i ga」に定義】
 お腹空いたなあ。
 きのみが食べたいなあ。
 そうしないと死んじゃいそう。
【想音定義終了】)

Wee i ga 0x vvi.
 eta dornpica.
 Forgandal gool.
 en, Was apea ra fountaina mea.
1x AAs ixi.
(【以下の文の想音を「Wee i ga」に定義】
 私はきのみを食べた。
 だってお腹が空いていたから。
 今はお腹いっぱいで幸せ。←※ここだけ想音が「Was apea ra」に変更されている
【想音定義終了】)

※定義中の文を段落下げしていますが、見やすくするためなので実際は下げなくても問題ありません。
※改行する必要もありませんが、した方が見やすいと思います。


バイナスフィア

二つの詩を一気に謳う方法。例文で解説する。

①二つの文章を用意する。それぞれ「0」「1」の文とする。
0:Rrha ki ra nha fayra.(炎を召喚する。)
1:Wee yea ra deata yor.(お前を裁く。)

②すべて大文字にする
0:RRHA KI RA NHA FAYRA.
1:WEE YEA RA DEATA YOR.

③単語を音節ごとに分解、分解後は音節の最後にxをつける(単語の末尾以外)
0:RRHA KI RA NHA FAYx RA.
1:WEE YEA RA DEAx TA YOR.

④単語の並べ方、「インターリーブ周期」を決める
0の単語数6、1の単語数6で総単語数12なので、6つの01を好きなように並べる。例えば「011001001011」など

⑤インターリーブ周期に従って単語を並べていく
RRHA WEE YEA KI RA RA NHA FAYx DEAx RA TA YOR

⑥成形、完成
=> RRHA WEE YEA KI RA RA NHA FAYx DEAx RA TA YOR EXEC hymme 2x1/0 >> 011001001011

コラム

Q.インターリーブ周期を短くする方法ってある?
A.例えば分解後、0の単語数4、1の単語数8で総単語数12であったとする。
周期を「000011111111」や「001111111100」などと指定することもできるが、「011」の並びで4回繰り返す、とする手もある。
その場合、「=> 文章 EXEC hymme 2x1/0 >> 011011011011
ではなく「=> 文章 EXEC hymme 2x1/0 >> 011」といった表記になり、かなり簡略化出来る。
最終更新:2019年02月06日 11:16