このページでは、より安全にネットを使うためのツールの導入方法を紹介します。
最終的な目標は、Tailsをインストールし、使えるようにすることです。
Tailsとは「誰でも、どこでも」プライバシーと匿名性を保ってパソコンを使えるように設計された、LIveシステムです。
TailsはDebian GNU/Linuxをベースにしており、DVDやUSBメモリ、SDカードから起動することができます。
また、TorBrowserやPidginなどのアプリケーションを標準搭載しています。また、デフォルトでは、ブートに使用したパソコンのハードディスクには一切アクセスしません。
直接ハードディスクにはインストールせずに、USBメモリなどにインストールするのが望ましいでしょう。
仮想マシンとして動かすことは推奨しません。なぜなら、あなたのHDDには、仮想マシンでTailsを動かし、何をしたかという情報が残ってしまうからです。
LiveシステムとしてTailsを動かせば、シャットダウン時に、あなたがTailsで何をしたかという情報を、USBメモリ内からすべて消去します。(Tails本体はUSBメモリに残ります。)
ブートに使用したパソコンには一切、何も、情報を残しません。
Tailsがどのような仕組みで、パソコンやネットワークに、あなたの痕跡を残さないかということについては、公式ホームページを読んでください。
Tailsのダウンロード・認証・インストール方法については、公式ホームページで、英語で詳しく解説されていますが、英語ではいまいち分からないといった方向けに、ここでは日本語で簡単に説明します。
以降こちらのページを見ながら、作業を進めます。
1.Tailsのダウンロード
【Tails x.x.x ISO image】をクリックし、TailsのISOイメージファイルをダウンロードしてください。
BitTorrentを使用してダウンロードすることもできます。
BitTorrentを使用した場合、ステップ2で使う署名は、一緒にダウンロードされます。
2.Tailsの認証
まずあなたは、なぜこのステップが必要か、疑問を持ったことでしょう。
これは、MITM(中間者攻撃)により、ハッカーがあなたに、偽者のファイルをダウンロードさせようとした場合に有効な対策です。
このステップは飛ばすことができますが、そうした場合、あなたがダウンロードしたファイルが本当にTailsであるかどうかについては、保証できません。
ここでは認証の方法について解説しません。もしもあなたが、MITMについて既に知っており、認証の必要性があると判断した
ならば、あなたは英語で書かれた説明書を読みながら、認証を進めることができるでしょう。
3.Tailsのインストール
ステップ1でダウンロードしたISOイメージを、USBメモリなどに焼きます。
USBメモリは、容量が最低4GBあるものを使いましょう。
このステップではUNetbootinを使用します。
公式ホームページを開くと、ページ上部に各OS向けのダウンロードリンクが張られているので、クリックしてダウンロード、インストールしてください。
UNetbootinを起動し、ISOイメージをチェック、ステップ1でダウンロードしたISOイメージを選択してください。
その後、USBメモリなどを挿入し、デバイスを選択して、ISOイメージをデバイスに書き込んでください。
書き込みが終了したら、デバイスを取り外してください。
これでインストールは終了です。
4.Tailsの起動
Tailsをインストールしたメディアを挿し、パソコンの電源を入れ、さきほどのメディアを起動ディスクに選択してください。
起動ディスクの選択画面には、起動時にF12などを押すことで入ることができます。
正常に起動することができたのならば、成功です。
以上でこのページは終了です。運用のページにざっと目を通してからお使いください。