第86話「あの日」考察(1)民族浄化の嘘 ※ネタバレ注意!!

※最新話のネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。

※以下の内容には『進撃の巨人』や『ワンピース』に関するネタバレ考察が含まれるため、お読みになった場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。

※作品の性質上、現実の歴史、戦争、人種差別、国際情勢、等々に触れる箇所があります。人によってはショックを受ける内容もあるかも知れません。

※また、作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しておりますので、不快に感じられる方は絶対に閲覧なさらないで下さい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。

 

※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『別冊少年マガジン』2016年11月号の『進撃の巨人』第86話「あの日」で、グリシャの過去編が始まりました。

ただし、この過去編はグリシャが残した本の記述を映像化しているだけと思われるので、真実かどうかはまだ未定です。

今回は情報量が多く、整理に手間取るため、思いついた内容をすこしずつ書き足していく事とします。

 

また、最近『進撃の巨人』の情報公開が急に加速した背景には、主要な元ネタの『ワンピース』がネタばらしを始めたためではないかと思われます。

『ワンピース』は現在、サンジの父が率いる科学軍事国家「ジェルマ66」と、世界中の人種が暮らす国を望むビッグ・マムのファンシー魂国家「万国(トットランド)」の2つの舞台で物語が進行中です。

どちらも『進撃の巨人』との共通点(仮説含む)が見られるので、どうしても本家の『ワンピース』より先にネタを発表しておきたいのではないかと推測しています。

例のTBSと連携して行った「黒焦げの少年」工作のせいで展開が予定よりも押されてしまったのかも知れません。

 

 

 

 

 

◎86話「あの日」要約

まず、86話を簡単に要約しておきます。

 

 

(1)壁は、「巨人大戦」に負けた敗戦国「エルディア帝国(ユミルの民)」が逃げ込んだ場所。(大戦は対戦のシャレ)

 

(2)戦勝国「マーレ」は、壁外に残された敗戦国民を収容区に閉じ込め、悪魔の末裔と呼び、一方的な歴史に基づく認罪教育を強制している。

 

(3)敗戦国の王は最終兵器?「始祖の巨人」を保有しているので戦勝国は手を出せない。

 

(4)そこで戦勝国敗戦国民の子どもを「マーレの戦士」にして壁中に潜入させ、「始祖の巨人」をこっそり奪おうと計画。

 

(5)戦勝国に迫害され、妹も惨殺された敗戦国民グリシャエルディア復権派に参加し、マーレ政府の内通者「フクロウ」から与えられるエルディアの真の歴史を解釈しつつ、王家の血を引くというダイナ・フリッツと結婚し、ジークが生まれる。

 

(6)グリシャたち復権派は、幼いジークを「マーレの戦士」に送り込んで「始祖の巨人」の横取りを画策したが、マーレに感化されたジークの密告で逮捕され、「楽園」送りにされる。

 

 

今回注目するのは、

戦勝国敗戦国で、伝えられている歴史が異なる

という点です。

この2つの歴史を比較検証していくことが、物語を読み解くカギの一つだと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

◎民族浄化の嘘

戦勝国マーレの歴史では、「エルディア帝国が古代の大国マーレを滅ぼし、民族浄化を1700年間続けた」としています。

しかし、常識的に考えて、1700年も民族浄化を続けるのは不可能です。

 

 

仮に20歳で1世代と考えると、1700年÷20歳=85代も世代交代したことになります。

世界で一番長い歴史を持つ日本でも、自分の1700年前の出自が分かる人は滅多にいません。

古代の日本で帰化した外国人も、今では完全に日本人化しています。

 

 

「帰化人の日本人化」については、最近でも面白い実例があります。

現在、中華人民共和国は日本の尖閣諸島を含む沖縄県を侵略するため、沖縄県に大量の中華人民共和国人の工作員を観光客や移民として送り込むなど、様々な工作をしている事が知られています。

その工作のひとつが、現在の翁長雄志(おなが たけし)沖縄県知事です。

 

前沖縄県知事の仲井眞 弘多(なかいま ひろかず)氏は、先祖が支那(シナ。ラテン語で現在の中国支配している地域全般を指す地名。ウォール・シーナの由来の一つと考察中)からの帰化人です。

そのため、中華人民共和国は最初、「仲井眞は自分たちに協力するだろう」と楽観していたそうです。

 

しかし、仲井眞氏は「私は先祖が支那人だから、中華人民共和国の考えがよく分かる。彼らは沖縄県を侵略するつもりだ」と言って協力を拒否。

中華人民共和国は路線を変更し、自民党県連幹事長であった翁長氏に目を付け、九州の領事館を通じて日本国内の華僑に、「仲井眞はだめなので、今後は翁長を協力者にする。だから日本の華僑は協力しろ」という命令が出されました。

 

しかし、この中華人民共和国の命令は、すべて日本の公安警察にすべて把握されました。

実は、その命令を受けた華僑が、日本政府に情報を提供したのです。(※議事録をすべて入手しているとのこと)

 

なぜ華僑は、中華人民共和国の秘密工作の情報を日本に渡したのか?

華僑と言っても、日本に住んで代を重ねた彼らは、もはや日本人だったからです。

 

以上は、現在参議院議員の青山繁晴(あおやま しげはる)氏が、テレビ等々複数のメディアですでに報道している話です。

(青山氏は東日本大震災において、世界で初めて事故直後の福島第一原発内部を撮影し、所内で作業中の故・吉田昌郎(よしだ まさお)所長や作業員達に直接インタビューした唯一の人物であり、その映像を見た人も多いと思います)

中華人民共和国がこれに抗議したという話は聞きませんので、ここに記載しておきます。

 

 

では、なぜ「1700年の民族浄化」という嘘を教えるのでしょうか?

現在考えている理由は以下の通り。

 

(1)1700年間の「歴史の空白」を埋めるため

1820年前~120年前までの1700年間の歴史が伝わっていない可能性が考えられます

つまり、実はマーレも約120年前からの歴史しか分からないということです。

(※壁の歴史が107年前から。マーレの歴史も約120年前からだとすれば、年数が近いのが気になる。)

歴史に空白があると正当性が疑われてしまうため、後付けで「民族浄化されていた暗黒時代なので歴史が消失した。ユミルの民に消されてしまった」という理由付けを行ったのかもしれません。

 

(2)エルディア帝国が人種差別のない多民族国家だったのを隠すため

マーレが「エルディア帝国が民族浄化を行い、他民族を無理やりユミルの民にした」ことにしたい理由はなんでしょうか?

まず考えられるのは、「エルディア人は異なる複数の人種の集合体」である可能性です。

エルディア帝国は多人種国家だったのかも知れません。

 

だとすると、マーレはなぜ「エルディア帝国が多民族国家だった」ことを隠したいのでしょうか?

マーレ側の歴史では、エルディア帝国を悪魔だとしています。

「エルディア帝国は悪い国」と教えるのに不都合な内容とは、普通に考えれば「本当はエルディア帝国は良い国だった」という事実です。

戦勝国は勝利に正当性が欲しい。

だから、「エルディア帝国は悪い国だから滅ぼさなければならなかった」という「正義」をマーレに与えた。

同時に、敗戦国の報復も怖い。

だから、「エルディア帝国は悪い国だから滅ぼされた。お前らの責任だ」という「罪悪感」をエルディアに与えた。

 

以上2点を合わせると、「エルディア人は良い多人種国家だった」と仮定できます。

良い他民族国家とは、どのような国でしょうか?

これも普通に考えれば、「すべての人種が差別なく暮せる平和な国」ということになるでしょう。

 

一方、マーレはエルディア人に激しい人種差別を行っています。

人種差別をしているマーレが、人種差別のないエルディア帝国を倒したとなると、悪いのはマーレのほうだったのではないかと疑われてしまいます。

つまり、「勝利の正当性」が揺らぐのです。

 

これは、「満州国」と、「中華民国および中華人民共和国」で考えれば分かりやすいでしょう。

満州国は満州人最後の皇帝である溥儀(ふぎ)が日本大使館に逃げ込み、自分の国が欲しいと日本に嘆願したことから生まれた、満州人と日本人が協力して作った国です。

その理念は「五族共和」であり、満州人、日本人、韓国(朝鮮)人、モンゴル人、漢人が平等に暮せる国を目指しました。

 

実は、「五族共和」は中華民国のスローガンでもありました。

ただし中華民国の場合は漢人、満州人、モンゴル人、ウイグル人(イスラム系)、チベット人となっており、構成が異なります。

満州国と中華民国のスローガンが同じであることを不思議に思う人もいるかも知れません。

実はこれ、不思議でも何でもないのです。

 

なぜなら中華民国も、満州国と同じく、日本が漢人とともに創った国だからです。

(中華民国:漢人+日本人で建国/満州国:満州人+日本人で建国)

 

これは中華民国政府も認めている歴史的事実なのですが、日本の学校教育では教えられていません。

まさに歴史を隠蔽されているのです。

 

それが事実である証拠に、孫文は中華民国の最高顧問を、教科書でも有名な犬養毅に依頼しています。

(ただし、犬養は「私を任命できるのは天皇陛下だけ」として、これを辞退)

孫文は、外交顧問を内田良平に、財政顧問を貴族院議員の阪谷芳郎に依頼し、他にも無数の日本人顧問や日本人秘書が招聘されて実務を担当し、中華民国の存立に尽力しました。

ちなみに、孫文に代わって権力を握った袁世凱政権でも、坂西利八郎が軍事顧問を、有賀長雄が法律顧問を努めています。

 

他国の建国に日本人が関わるのは不思議でも何でもありません。

実は、当時は建国と国家併合が一種のブームだったのです。

(ここでいう併合とは侵略ではなく、合法的な国家間の条約によるもの)

当時は、併合が悪いことだという概念は無かったのです。

 

そして、当時の日本は高度で豊富な建国ノウハウを持っていました。

たとえば朝鮮(韓国)併合後も韓国人+日本人で国家を運営し、台湾も台湾人+日本人で経営しました。

アメリカの侵略の危機にさらされていたハワイ王国も、日本に「ハワイを日本の一部にして欲しい」と依願したのですが、アメリカとの関係を損ねるのを恐れた日本はこれを断り、ハワイは危惧していたようにアメリカに侵略されてしまいました。(1898年7月7日主権委譲)

(1893年11月、ハワイでアメリカの扇動によるクーデターが発生。東郷平八郎は「浪速」他2隻で急行し、ハワイ王族を殺したら攻撃するぞとクーデター勢力を威嚇。この日本の行動にハワイ人は歓喜したのですが、アメリカの侵略を止めるには至らず、やむなく翌1894年3月に艦隊を引き上げています)

 

では、なぜ中華民国の建国に日本が協力していた事実が隠蔽されているかと言うと、おそらく現在の中華人民共和国共産党にとって、とても都合の悪い事実だからです。

大まかに言うと、毛沢東の共産党は、蒋介石の国民党と協力して(国共合作)、「日中戦争」を戦ったと主張しています。

しかし、「日中戦争」、すなわち「日本と”中華民国”が戦争した」というのは、おかしな話なのです。

なぜか?

日本は中華民国政府と協力して、国民党と戦っていたからです。(共産党とはほとんど戦闘したこともない)

どういう事かと言うと、当時は中華民国政府がいくつもあったのです。

中華民国には民主的な選挙がありません。

だから、権力者が死んだり失脚すると、権力闘争や殺し合いでトップを決めるのです。

そのため、当時の中華民国には複数の政府が林立し、国民党や共産党も、お互いに自分たちの正当性を主張するために、「他の中華民国政府は偽物だ。俺の政府が本物だ。中華民国の正当な後継政府なんだ」と宣伝していました。

 

そして、それぞれの政府を、外国が支援していたのです。

蒋介石の国民党をアメリカ、イギリス、ドイツなど白人国家が支援し、日本は汪兆銘の反共産主義政府をと協力して戦っていたのです。

当時の国民党軍はドイツ軍の装備をして、ドイツ製やアメリカ製の武器で日本を攻撃していました。

さらに、アメリカはフライング・タイガー部隊というアメリカ空軍を義勇兵と偽って戦闘に参加させていました。

ここを知らないと、日本がなぜ真珠湾攻撃をしたのかが分かりません。

つまり、米英は日本が真珠湾を攻撃する前から、日本を攻撃していたのです。

 

 

(3)マーレに敵対していた者を全て「エルディア人」と総称している

戦勝国マーレは自分たちの正当性を失わないように、敗戦国エルディア帝国が「良い多人種国家」であった事実を隠し、同時に、エルディア人に様々な人種が混じり合っていても不思議に思われないような「言い訳」を考えつきました。

それが、「エルディア人が他の人種を滅ぼし、ユミルの民を増やすために、わざと色んな人種と混血した」=「民族浄化をした」というロジックです。

 

 

 

 

 

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2016年10月12日 03:18