巨人はテラフォーミングや遺伝子保護、災害用生体シェルターや外宇宙探査スーツなど一定の目的のために存在していると考えられる。
その大きな特徴は、体が欠損しても(うなじを瞬間的に切り取られない限り)無限に再生するという不死性にある。
おそらく目的達成のために不死性が必要だと考えられ、まずその不死性を支えるシステムを考察する。
◎巨人酵母で満たされた大気
壁世界の大気は、巨人の体組織を構成する酵母で満たされている。
人間は自分の体組織を消費して傷を治すが、巨人は大気中から体組織の原料を吸収して傷を治す事ができる。
いわば世界全体が巨人の培養液で満たされた「巨人の生命維持装置」になっているのである。
壁世界=巨人酵母で満たされた限定空間の中では、巨人は不死なのである。
◎エレンの巨人化システム
エレンの巨人化にはいくつかの特徴がある。原作チームの意図的なミスリードが含まれている可能性もあるが、作品中の描写を列挙してゆく。
・肉体を傷つけなくてはならない(上記の巨人再生システムを利用していると考えられる)
・目的意識がなくてはならない
・意識がないと再生できない
・巨人化時に光を発する(アニメでは上空からの雷のような描写。上空に巨人化装置があり、地上からの指令で巨人化のビームあるいは電撃を発射?)
・地表でなければならない(井戸の実験と対アニ戦の地下道。巨人化信号を上空から認識できない?)
・広い空間が無ければならない(井戸の実験と対アニ戦の地下道。巨人の原料となる大量の大気が必要)
・日光がなければならない(井戸の実験と対アニ戦の地下道。巨人の活動エネルギー源。光合成)
・長時間の巨人化は不可能(思考能力の低下。記憶障害。異常行動。人間体が巨人体と癒着)
・何度も巨人化すると劣化してゆく(肉体も不完全。精神に異常。人間に戻った際の記憶障害)