知性巨人の本体は注射の中身

・注射の中に入っている溶液には、巨人化(または元の巨人に戻す)能力と、記憶が溶け込んでいる。

・以下、この溶液を「巨人汁」と呼称する。

 

 

・巨人汁は、巨人化能力者が溶けた溶液である。

・巨人汁とは、特殊な溶液に巨人化能力者が入り、その全身を溶かす事で、記憶と意志を液体にして保存したもの。

・巨人汁を注射された人間は、溶けている巨人化能力者の能力および記憶と意志を継承できる。

 

 

・しかし、巨人汁による記憶と意志の継承には問題がある。

・ひとつの脳内に、2人の人間がいることになるからだ。

・巨人汁を注射される側の記憶や意志と、巨人汁の巨人化能力者の記憶と意志が、脳内でぶつかり合ってしまうのだ。

 

 

・この状態では生活にも支障が出るため、誰が肉体を支配するかを決めなくてはならない。

・大抵の場合、能力の高い巨人化能力者が脳の主導権を握り、体を支配する。

・あらかじめ、巨人汁には脳を乗っ取る機能が付与されている可能性もある。

・要するに、巨人汁を注射された人間は別人になる。

 

 

・エレンはグリシャに巨人汁を注射されて巨人になり、グリシャを食べた。

・巨人の体内には巨人汁があるので、エレンは巨人汁の記憶や意志だけでなく、グリシャの記憶や意志も保存している。

・しかし、エレンが別人になったという明確な描写は無い。(※疑わしい描写は複数ある。別項目で詳述)

 

・巨人汁の仮定が正しい場合、エレンに人格変化が無い理由は4つ考えられる

(1)エレン支配説:エレンが、巨人汁やグリシャに勝って支配した。

(2)同一人物説:エレンと、巨人汁やグリシャがもともと同一人物。または非常に近い記憶と意志を持っていた。

エレンとまったく同じ人生を送った人間なら、注射や食人の前後で変化が無いのは当然。

または、別人になっているがその差異が非常に小さいので目立たないだけ。

(3)同居説:エレンの意志と、巨人汁やグリシャの意志が同居している。

エレンが意識していないだけで、複数の人格が脳内に同居しており、時折表に出てくる。

いわゆる多重人格状態。

ミカサも多重人格、あるいは意識の本体が別に存在する可能性がある。(ミカサにはアンテナ説、セーブポイント説、人類ポイントのカウント説、惑星脳説、かみさま説などもある)

(4)事故説:記憶の継承が失敗または不完全だった。

不測の事態で手順や条件が十分でなかったために、記憶や意志の継承に支障が出ている。

たとえば、母のカルラの血が必要だった、グリシャではなくカルラを食べなくてはならなかった、巨人汁の注射の前後に別の薬を注射するなどの補助処置が必要だった、など。

実際に、1巻第1話「二千年後の君へ」において、グリシャは帰ったらエレンに秘密の地下室を見せると約束している。

地下室にはエレンへの記憶継承を容易にするような、何らかの施設、データ、ライブラリーがあるのではないか。

それが二千年前のメッセージや手紙にあたるものなのではないのか。

(グリシャはエレンが壁外に行きたいと言ったから地下室を見せると約束したように見えるが、最初から予定の行動だったのかもしれない)

ところが、ライナーたちがウォール・マリアを破壊したためなのか、グリシャは記憶継承の手順を省略せざるを得なくなり、不完全な継承をしてしまったのではないのか。

(グリシャはライナーたちの襲撃を知っていたのかどうか、最初からレイス家を襲撃する予定だったのかどうかが問題)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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最終更新:2014年12月05日 17:51