※ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。
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※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。
私は、エレンたちのいる壁のある世界は、「土星の第6衛星タイタン」であると考察しています。
『進撃の巨人』の英語タイトル attack on titan は、「土星の第6衛星タイタンへの攻撃」という意味です。
このタイトルは、10巻第42話「戦士」のライナーのセリフ、「俺たちは5年前・・・ 壁を破壊して人類への攻撃を始めた」にも対応しています。
そして、すでに作中のラガコ村巨人化事件によって明らかになったように、壁内人類が巨人である可能性は非常に高いと思われます。
つまり、attack on titan とは、「衛星としてのタイタンへの攻撃」という意味だけでなく、「巨人(=人類)としてのタイタンへの攻撃」という意味も持つダブルミーニング(二重定義)になっているのです。
さらに、今後エレンたちが真の黒幕や獣の巨人(猿巨人)を攻撃するという意味もあるのかもしれません。
その場合、現在エレンたちがいるのは木星の第2衛星エウロパであり、敵の本拠地が土星の第6衛星タイタンではないかと推測してます。
エレンたちがタイタンを攻撃するというわけです。
タイタン、エウロパの両方とも、生物がいるのではないかと期待されている衛星です。
その土星の衛星タイタンの特集番組が、NHK BSで放送されます。
タイタンとはどのような衛星なのか、より詳しく見て見ましょう。
同じ番組から紹介します。
いかがでしょうか。
実は、私がアニメ版『進撃の巨人』でいつも気になっていた事があります。
それは「なぜ空の色がオレンジ色がかっているのか?」「大気に何か混じっているのではないのか?」という事です。
土星の衛星タイタンの色と、このオレンジ色の混じったアニメ版『進撃の巨人』の空の色、なんだか似ていませんか?
タイタンは生命が存在する可能性が非常に高く、テラフォーミングすれば人間も移住可能のように思われます。
簡単に地球と比較してみます。
赤道半径は地球が6378kmなのに対し、タイタンが2575kmで地球の約5分の2。
重力は地球が1Gなのに対し、タイタンが0.138Gで地球の約7分の1。つまり体重が50kgの地球人は、タイタンでは体重が約7kgになります。
体重が約7分の1になるということは、相対的に見て地球の約7倍の力を出せることになります。
黒髪アッカーマン一族の異様に高い身体能力、地球上では物理的に不可能なはずの立体機動装置の高い機動性の理由が、作中の世界が重力が約7分の1の衛星タイタンだからだと考えると、非常に納得できないでしょうか?
そして、厚い窒素大気に包まれ、液体メタンの雨が降るタイタンに地球人が移住するのならば、地球環境を再現するコロニーが必要なのではないかと思われます。
この世界は、透明な天蓋に覆われたドームの中なのではないでしょうか?
だとすれば、王政が空を飛ぶ事を禁止している理由も分かります。
空を飛ぶと、ドームの存在が分かってしまうからです。
さらに、衛星タイタンは約マイナス180度という極寒の環境です。
そのタイタンが地球並みの気温や明るさになっているという事は、太陽が変化している可能性があります。
現在考えている可能性は、「(1)太陽の赤色巨星化」と、「(2)木星の太陽化」の2つです。
(1)太陽の赤色巨星化の場合、この世界は約40億年後の世界で、地球はすでに太陽に飲み込まれています。
もし地球が残っていても、膨張した太陽の高熱で生物は生存できないでしょう。
(2)木星の太陽化の場合、逆に太陽が寒冷化したため、地球人は木星を第2の太陽にしようとしたと考えられます。
ところがその計画が失敗し、木星は未熟な太陽となってしまったため、起爆剤として再度木星の核に他の惑星をぶつける必要が生じます。
その起爆剤が土星の衛星タイタンであり、壁と壁内人類はそのための太陽エネルギーを貯蓄する生体電池。
壁内人類は動物をもとに作られた、労働用の人造生物でした。
惑星発射のエネルギーを集めるため、壁内人類は最後の1人になるまで共食いをし、その1人がエレンになる予定でした。
いわば、エレンが発射(起爆)スイッチの生体キー(カギ)であり、”魔弾の射手”なのです。
そして、ミカサはタイタンを木星の核に命中させるのに必要な、空間座標を代々伝えている家系。
壁はロケットの噴出口、または生体電池の貯めた太陽エネルギーを木星の核に発射するレーザーの発射口です。
壁内人類は単なる太陽蓄電池でしから、もとは知性を与えられていなかったのですが、ある科学者が知恵を与えてしまったために自分たちの運命を知ってしまいます。
自分たちはいずれ電池として消費され、共食いをさせられて死なねばならないと知った壁内人類は反乱を起こし、発射キーと座標を奪って壁に立てこもってしまいます。
困った人類は、まだテロメアが多く残っている(まだ細胞分裂の回数が少ない)=老化してない子どもを巨人にして、座標奪還チームを壁内に派遣します。
彼らは木星人工太陽を完成させるという人類の運命を背負った人類戦士なのです。
目的は2つ。
1つ目は壁を破壊して生体電池を共食いさせ、太陽エネルギーを一つにまとめる事です。
巨人は壁内人類食いつくすと、自動的に巨人同士が共食いをするようにプログラミングされています。最終的に巨人が1人になれば、必ず生体キー(エレン)も座標(ミカサ)もその巨人に吸収されています。そしてエレンにはその最後の巨人を支配できるプログラムが組み込まれているので、ライナーたちの目的は達成できるのです。
2つ目は生体キー(エレン)と座標(ミカサ)の奪還です。
当初、ライナーたちは座標の居場所を特定できなかったため、とりあえず壁内の人類を全部巨人に食べさせれば、必ず座標も食べられるだろうと考えて、壁内人類全体を全滅させることを目標にしました。ところが偶然(本当に偶然か?)、エレンやクリスタの存在を知ったライナーたちは目標を座標を持ちかえる事に変更します。
しかし、壁内は独自の進化を遂げていました。
ライナーたちは混乱しながらも任務を遂行しようと、兵士として潜入工作を始めますが、エレンをはじめ壁内人類の抵抗に遭います。
そして、予想していなかったユミルとの邂逅。
ライナーたちは一時撤退を余儀なくされるのでした。
(・・・と考えてみましたが、穴が多すぎますね、この説は)
以上はあくまでも仮説です。
それを確かめるためにも、興味がある方はNHK BSのコズミックフロント・スターズ「もうひとつの地球 土星の衛星タイタン」をご覧になってみてはいかがでしょうか。