作中の世界の秘密

※ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。

※以下の内容を読んだ場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。

※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作中の壁のある世界はどのような世界なのか?

仮想空間説も存在するが、ここでは物理的に存在する場所について考察する。

 

 

◎重力が小さい場所

 まず、その場所の条件は立体機動と巨人が存在できる「地球よりも重力の小さい星(土地)」である。 

巨大樹が存在するのも重力が小さいからである。

従来の想定は以下の通り。

①月(たとえばエレンたちがいるのが月で、彼らの世界の月が地球。猿巨人は地球から来た、など)

②他の惑星の衛星。具体的には木星の衛星エウロパ、土星の衛星タイタンなど

③宇宙船やコロニー、塔のような巨大な人工物の中、あるいは表面

④惑星規模の巨人の脳内、あるいは表面

逆に、重力が小さいのではなく、「エレンたちのサイズが小さい」可能性もある。(実は巨人が人間サイズ)

 

現在考えているもう一つの可能性は、

⑤2つに裂かれた地球(ユミルのいう「あっち側」とは、2つに分かれた地球の片方)

 

 

 

◎あっち側 

この世界には、「少なくとも2つ以上の場所や空間が存在する」

12巻第50話「叫び」で、ユミルはこう言っている。

「今 この状況を生き延びることができたとしても・・・ もう直(じき) この壁の中が地獄になっちまうのは避けようがない・・・」

「ヒストリアをあっち側に送れるのは今しかねぇのに・・・ 私の力じゃ守りきれるとは思えねぇ・・・!」

 

 

このセリフについて少し考察しておく。

①あと少しでこの壁の中は地獄になる

→ フラグが立ったから?

→ 自由に壁内人類を巨人化できる存在=獣の巨人(猿巨人)が出現したから?

②あっち側に送る

→ 「連れていける、渡れる、入れる、登れる、下りていける」等ではなく、「送る」。 転送? 乗り物や流れに乗せる?

→ ユミルはヒストリアを「あっち側に送って」、自分はこっち側に残るつもり? あるいは残らなくてはいけない理由がある? 

・ヒストリアを「あっち側に送るには、こっち側で何か操作が必要?

ライナーたちはユミルとエレンを同時に誘拐しているので、一人しか送れないわけではないはず。

・最低4人(ライナー、ベルトルト、ユミル、エレン)は「あっち側」に送れる、という事になる。

12巻第47話「子供達」で、ライナー『俺たちの探してる「座標」が・・・ エレン自身でなければ 俺達の任務は まだ終わらない』、ベルトルト『今度ここに 来る時は・・・』という発言があるため、「あっち側」から戻ることは可能である模様。ただし、いつでも「あっち側」と往来できるのか、決まった瞬間にしか往来できないのかは不明

・SFなら精神だけを転送するようなケースも考えられるが同じく12巻第47話「子供達」で、ユミルが「そりゃ私がお前らの戦士に食われた後か!?」と発言しているため、おそらくは肉体を持ったまま送る事が可能だと考えられる。食べるためには肉体が必要だと想定されるからである。精神エネルギーや記憶を食べるというような設定も有りうるが、今のところ可能性は低いと思われる。

→ 「あっち」は「こっち」に対応した言葉。つまりこの世界は大きく分けて、あっちとこっちの「2つ」に分かれている。 表と裏、地上と地下、地球と月(本星と衛星)、未来の地球と過去の地球、右脳と左脳のような対になっている存在?

③私の力ではヒストリアを守りきれない

→ まるで力があれば(他の誰かなら)守れるような言い方。絶対に死ぬわけではない? ※死ぬかどうかは不明。

→ 実際に「守り切って」地獄を生き延びた者がいる? だからエレンにヒストリアに守らせようと期待していた? だとすると、

→ 何者かが襲ってくる?  (たとえば空から巨人が降ってくる。アタック オン タイタン ? ) 壁内が内戦になる? 壁内人類が無差別に巨人にされて共食いし合う? 壁内人類の多くが巨人だという情報が流れ、疑心暗鬼になって魔女狩りのような「巨人狩り」が始まる? 壁の中の巨人が動き出し、「収穫祭(ハーベスト・フェスティバル)」を始め、壁内人類を巨人にして食べ始める? 謝肉祭の方が適当か。

 

 

「あっち側」にはいくつかの解釈が可能。

たとえば「本来別々の多元宇宙が同じ場所で癒着してしまった世界」であり、 「あっち側」とは別の宇宙の事。

あるいは、別の宇宙船や塔の中のフロア、エレベーターのような閉鎖空間。

 

猿巨人が来たのは、別の宇宙船やフロアなどがドッキングしたり、すれ違うタイミングである証拠だから。

(同時に、猿が来たからいずれこの世界は滅びるので、自分たちがこの人類を滅ぼす必要が無くなった。あるいは猿巨人を呼ぶこと自体が目的だった。人類か巨人のどちらかが大量に死亡消滅すると猿巨人が調査に来る?)

だから、アニもライナーたちもエレンをさらって「故郷ってやつ」に帰ろうとした。

(ライナーの帰りたがっている「故郷」と、エレンを連れて行こうとした「故郷ってやつ」は別の場所である可能性がある)

ユミルも「土産がないと帰ってくれないだろ」と、ライナーたちが故郷に帰れる状態であるかのような発言をしている。

 

 

たとえば、月が出ている時に壁外に行けば「故郷ってやつ」には帰れる?

だからライナーたちはエレンとユミルを誘拐した後、巨大樹の森で夜になって月が昇るのを待っていた?

 

 

「故郷」「故郷ってやつ」を考察するために、仮説を立てる。

ライナーたちの故郷とは地球であり、その地球が2つに分かれてしまい、ライナーたちは片方の地球から来たと仮定する。

つまり、ライナーたちの「故郷」とは2つに分かれる前の本来の地球であり、「故郷ってやつ」とは2つに分かれた地球の片方である。

この場合なら、どちらも地球であり、どちらも故郷だと言う事ができる。

また、月は「2つに分かれた地球の片方」、「地球の片方のある空間」、または「その空間に渡るための通路や穴」などだと考える事もできる。

この仮説をまとめると、こうなる。

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A:「故郷」=本来の正しい世界

B:「故郷ってやつ」=同じ世界だが、何かが狂ってしまった世界

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※この点については、後で「アニメや漫画を反日思想に利用」でも考察する予定。

 

ライナーたちは現在の世界が「狂った世界=地獄」になっているのを、正常に戻すために壁内人類を攻撃したと仮定する。

その場合、この世界を狂わせた原因は初代レイス王やその関連者、壁が作られる以前の何か、あるいは壁内人類そのものだと考えられる。

 

たとえばA国が戦争で超兵器を使ったために、地球が2つに分かれてしまった。

(巨人のような生物兵器、物理的破壊兵器、あるいは次元や空間そのものを破壊するような兵器・・・など)

2つに分かれた地球の大きい方には、シェルターまたはコロニーが用意されていた。

このとき、A国人(の作った人造生物)は、自分たちだけシェルター逃げ込んで生き延びた。

このシェルターが「壁」であり、逃げ込んだA国人(の作った人造生物)の子孫が壁内人類である。

A国人は壁に逃げ込んだ時、自分たちが生き延びるために壁内にいた「動植物から創られた人型の人造生物」を虐殺し、その肉を食べた。

※支那事変(中華人民共和国は当時まだ存在していません)の実話からの発想。当時、日本軍から逃げて重慶市に逃げ込んだ支那軍(蒋介石の国民党軍)60万人は、重慶市民を虐殺・略奪・強姦し、その死体を食べたとされます。これは支那では珍しい事ではなく、三国志の昔から、支那の軍隊は移動途中の街を襲いつつ、食料と軍資金を略奪しながら、街の人を誘拐して無理矢理兵士を補充するのが普通です。

 昭和十四年の段階では、支那軍の被害は遺棄死体だけで約96万人。第二次世界大戦当時の一般的な統計では「死者1に対し負傷3」が常識だったので、実際の死傷者は死者約100万+負傷約300万=約400万人だとされています。日本軍の公式発表では死傷合計約230万人(死者と重傷者だけを集計)でした。

 余談ですが、蒋介石の支那国民党は、アメリカ軍が支那人を指揮(ちょうど今のウクライナでロシア軍がやっていることと同じです)して、アメリカ製の武器を使用した部隊以外は連戦連敗していました。国民党軍は日本軍に追われて次第に奥地へと逃げて行き、ついには昆明(コンメイ。現在の雲南省の省都)にまで逃げました。なんと支那をほぼ横断し、ミャンマー(ビルマ)やラオスの近くにまで逃げていたのです。この時に日本の新聞が蒋介石を揶揄たシャレが、有名な「ここまでは追って昆明(=追って来れめぇ)」です。

備考: ヒストリアが生まれ、”飼育”されていたのはウォール・シーナ北部の馬の牧場。南部のシガンシナには川がある(ただし、シーナの中央から十字形に伸びている川の一つ)。もしもこれが南船北馬をモチーフにしているなら、シーナはやはり支那(ラテン語。SINA)とも考えられる。ただし、シガンシナ区の由来は東支那海だという説もあり、その場合、東支那海の上に位置する朝鮮半島がモチーフになっている可能性もある。日本人には食人の習慣があるというデマを流したアンジェリーナ・ジョリーの反日映画『アンブロークン』を含め、この点についても、後で「アニメや漫画を反日思想に利用」で考察する予定。

ライナーたちは大破壊で地獄となった世界を生き延びた生き残りであり、世界再生と報復のために攻撃を開始した。

 

 

 

 

◎同心円の壁と、中央ほど高くなる地形

この世界では同心円の三重の壁が存在し、壁の中央に行くほど標高が高くなる。

この形状から、いくつかの仮説を立ててみる。

 

(1)壊れた塔

破壊された塔や軌道エレベーターの土台部分。

 

(2)宇宙コロニーの残骸

円筒形のコロニーが地表に縦に刺さり、上部が崩壊。

地下に残った部分にエンジンやエネルギー源、食糧製造部分など重要な部分が存在。

ライナーたちはそれを発掘したいが、そのためには壁内人類が邪魔だった。

 

(3)実は塔が立っている

レイス家の巨人の力は、記憶操作と同じように、認識を操作できる。

壁の中央には塔が立っているが、一部を除いて壁内人類には塔が見えない(認識できない)。

 

(4)塔の中

この世界は、巨大な塔の内部にあるフロアのひとつにすぎない。

塔は竹のようにいくつものフロアに分かれており、すべてのフロアに共通して同じ人間が生活している。

つまり、各フロアにエレンや、ミカサや、アルミン、その他の同一人物が同時に存在する。

各フロアには、それぞれ人間の歴史を再現した時代設定があり、塔の下に行くほど過去、塔の上に行くほど未来の設定になっている。

作中のエレンたちがいるフロアの時代設定は17~18世紀。(その下のフロアは16世紀より前、上のフロアは19世紀より後の設定)

それぞれの時代設定は厳重に管理され、その時代に存在しない物を作ったり、使ってはいけない。

エレンたちは「”悪い人類”を撲滅するための抗生物質(ワクチン、白血球)」を研究開発するための人類サンプル。

各フロアを実験用のシャーレに例えるなら、エレンたちはシャーレの寒天培地に繁殖した微生物やバクテリアに過ぎない。

そして、エレンたちのシャーレに投入された抗生物質(ワクチン、白血球)が巨人だった。

人類の天敵には人類こそふさわしいと考え、人類から作られたワクチンが巨人なのである。

 

人類の攻撃力、防衛力、特質を見極めるためには、巨人が長持ちした方が実験の都合に良い。

だから、シャーレ(フロア)内の大気には、巨人を生かすために大量の巨人細胞(培養液や賦活剤?)が散布された。

そのため、シャーレの中では巨人は傷ついてもすぐに回復する事ができる。

 

通常、実験が終了すると、使用済みのシャーレは廃棄される。

実験の「結果」=この場合は「特定の物質や方法が”悪い人”類撲滅に効果が有るか無いか」が判明すると、エレンたちはシャーレの中の世界ごと消滅する。

つまり、「エレンたち人類(繁殖したバクテリア)が、投与した巨人によって駆逐される」か、逆に「人類が巨人を駆逐する」と、実験結果が出た事になり、エレンたちの世界は消滅させられる。

 

シャーレ内には実験経過を観察するための端末があり、それが座標である。

座標とは実験の進捗座標という意味であり、それぞれのシャーレ内で、実験がどの段階まで進んでいたかを記憶し、実験再開の基準となる。

建設業界で使われる座標式工程表の座標と同じである。

いわば「セーブデータ+セーブポイント」であり、座標がある限り何度でも同じ個所から実験を再開できる。

これがミカサである。

また、各シャーレには実験が失敗した時のために、実験内容を破棄してシャーレ内を更新するためのリセットボタンが配置されている。

これがレイス家である。

 

この消滅を回避するには、「実験結果を出さない」か、「”悪い人類”が”良い人類”に変化する」しかない。

”良い人類”に変化すれば、シャーレ=フロアから出されて自然界に帰る事ができる。

この実験により、次のこの宇宙の支配者となる、より良い人類が生み出される予定だった。

 

ところが、実験される人類のうち、未来フロアの人類がこの事実に気が付いた。

未来フロアの人類は、実験を観察している者の目を欺き、こっそり巨人に擬態する技術を編み出した。

ちょうど分子擬態粘膜エイズワクチンのように、自分の細胞と巨人細胞と融合させる事で、観察者の監視の目をくぐり抜ける事に成功したのだ。

観察者のマクロな視点から見れば、本来の巨人も、擬態巨人も、同じ巨人にしか見えないのである。

 

しかし、人類の巨人化は肉体の細胞分裂や新陳代謝機能を一時的に加速し、テロメアを大量に消費するため、巨人化する度に老化を早める。

そこで未来フロアの人類は、できるだけ細胞分裂の余裕のある子どもたちを巨人にして、他のフロアに送りだした。

それが第1回派遣隊のグリシャ、第2回やライナーたちである。

 

フロアは千年ごとに1フロアとされる。

エレンたちの1つ下は、西暦0年~1000年の設定。仮にフロア(1)とする。

エレンたちのフロアは、西暦1001年~2000年の設定。フロア(2)。

エレンたちの1つ上、ライナーたちのフロアは2001年~3000年の設定である。フロア(3)。

 

各フロアは、一つ下のフロアの影響によって、常に内容が変化する。

たとえば一つ下のフロアでAという人が死ねば、一つ上の同一人物A’も死に、そこから上のフロアのAの子孫はすべて消滅する。

また、下のフロアで技術や文化のレベルが上がれば、上のフロアもレベルが上がる。

逆に、上のフロアで何か変化があれば、それは下のフロアで何らかの変化があったという事になる。

要するに、過去フロアで起きた事が、現在フロアや未来フロアに影響を及ぼすのである。(※)

したがって、もしもフロア内の人類が脱走をしたり、その準備として本来そのフロアの時代や設定ではあり得ない技術を開発した時には、それより上のフロア全てに影響が出るため、すぐに発覚してしまうのである。

 

※通常のタイム・パラドックス作品と同じ設定。ここでは、『進撃の巨人』を、数千年をかけて世界を変えようとする疑似的なタイム・パラドックス作品だと想定する。

 

いわば、この塔ではどの生物が次の人類になるかというレースをしており、ライナーたちは猿から進化した人類である。

壁内人類は犬から進化した人類。(大多数の単一民族は植物?)

ライナー少年たちの目的の一つが、過去に介入する事で、本来の人類の歴史通りに猿が人類に進化する未来を守ることである。

ライナー少年らが獣の巨人(猿巨人)を見て目を輝かせたのは、自分たちの今までの過去改変が成功し、ずっと未来のフロアでついに猿が最も進化しているらしいと分かったからである。

ライナーやベルトルトが何度も繰り返し口にしている「あと少し」とは、猿巨人が出現した以上、この塔で行われている人類決定レースの先頭がどうやら猿であり、猿が人類に進化するまで「もう少し」だという意味である。

「もう少し」で正しい歴史の流れに戻るという事。

 

そして最も重要なのは、一つ下のフロアが千年のタイムリミットを迎えたときに、必ずリセットボタンが使用されるという事である。

リセットボタンとは、レイス家の巨人の世界創生の力である。

つまり各フロアの千年目に、レイス家の巨人の力を使った者がどのような世界を望むかによって、次のフロア(時代)の運命が最終決定されるのである。

 

グリシャは二千年前のフロア(1)まで下りて時代を変化させようとしたが、レイス家の裏切りにより失敗。

上のフロアに戻るのが不可能になってしまったため、やむなく自分の目的意識と記憶と能力を代々子供(クローン)に受け継がせて、千年のタイムリミットを迎えた。

 

フロア(1)が千年のタイムリミットを迎えた時、最後にレイス家の力を使ったのが先代のヒストリア、つまり現在のユミルだった。

先代ヒストリアはユミルと呼ばれて蔑まれた存在(娼婦と関係ある?)であり、レイス家の言いなりになって、シャーレ内で何も知らずに暮らしているモルモットが生きていけるように、「大勢の人の幸せな」世界を現状維持できる世界を創造させられた。

シャーレ内の全てが万能物質でできたイミテーションであるため、ちょうど粘土をこねるようにして、世界の全てを作り直すことが可能なのである。

ちょうどポリゴンで、3Dの空間や生物のCGを作って配置するようなものだ。

そして、そのときそのフロア内に存在する全ての「記憶」が、次の世界の人類として再生されるのである。

 

先代ヒストリアは人類と巨人が絶対に接触しない世界=人類と巨人が壁で隔離された世界を望んだ。

巨人(ワクチン)とウイルス(人類)が接触しなければ、実験結果は確認できない。

シャーレの破棄を免れるには、「実験結果を出さない」ようにするしか方法が無かったのである。

こうしてできたのが、現在のフロア(2)である。

 

当然、フロア(2)には、先代ヒストリア自身も再生された。

しかし、そこで密かにイレギュラーが発生した。

先代ヒストリアが後悔し、あまりにも強く「生まれ変わることができたなら・・・今度は自分のためだけに生きたいと・・・」10巻第40話「ユミル」)願ったため、先代ヒストリアの中の初代王の記憶から、ヒストリアの分身が生み出されてしまったのである。

このヒストリアの分身が、現在のユミルである。

つまり、フロア(2)にはヒストリアが2人いるのである。

 

12巻でライナーはエレンが巨人の捕食対象を指示?する力を発揮した時、「最悪」と語っているが、これは11巻でエレンが「お前らができるだけ苦しんで死ぬように 努力するよ・・・」と語っているため。

つまり、エレンが次の世界を決定する力を得てしまった以上、このままでは、自分たちの未来フロアが「自分たちが可能な限り苦しんで死ぬ世界」になってしまうからである。

 

 

 

 

 

◎仮説「地球全生命の海」

この世界の外側(あるいは地下)には海があり、その海にはかつて地球にいた全人類・全生物の記憶が溶けて保存されている。
これがライナーたちのいう「故郷ってやつ」である。
(母なる海にライナーたちも全ての生物が溶け込んでいる、だから海は自分たちを含めた全生物の故郷だ、という意味。ごまかし)
彼らは地球に帰還して、再び生物の体に入って復活する日を待っている。

かつて地球は来るべきカタストロフに備え、全生物の地球脱出を計画した。
この第2のノアの方舟とも言うべき地球脱出用宇宙船には、できるだけ多くの生物を乗せるため、月が選ばれた。

月の地下には空洞があり、かつて海があった。
月は元々宇宙の彼方から飛来した星であったが、太古の地球の重力につかまり、月内部の海は地球の重力によって吸い出され、太古の地球に降り注いだ。
月の海には「生命の素」となる有機物が溶けており、これが地球上のあらゆる物質に浸透して生命の起源になった。

「生命の素」には進化の遺伝子が組み込まれていた。
地球では様々な生物が生まれ、様々に進化したが、それはこの「生命の素」が原因である。

エレンたちのいる世界の月は、この地球生物の溶けた海でできている。



一方、海を失って空洞となった月の内部にも、独自の進化をした生物が存在していた。
地球人が月を脱出船にするために訪れ、月の内部空洞でその生物に出会った。

この月の生物は「生命の素」の形質を残しており、iPS細胞のようにあらゆる形態になれる特質を持っていた。
地球人はこの特質を利用し、脱出用宇宙船が宇宙を航行する間の保守管理をさせるための人造生物を創った。

この月の生物と、その技術から作られた人造生物を、地球人は神話から万物創造の神「ユミル」と名付けた。

また、同じ技術から、長期間の宇宙航行に耐えるために人間自身を改造する技術も開発された。
それが巨人である。
巨人は動物と植物の両方の性質を持ち、光合成によって光さえあれば半永久的に活動でき、あらかじめ周囲の大気を巨人化物質で満たしておけば、傷を負っても大気中から巨人化物質を補給して、傷を修復する事も可能。
つまり、条件さえ合えば、巨人は不老不死なのである。



脱出した地球生物が移住先の星に到着。(仮に土星の第6衛星タイタンとする)
月は衛星軌道上に留まり、タイタンをテラフォーミングしながら、生物の溶けた海を星の地表に降ろしていった。
海はタイタンの表面を覆い、テラフォーミングされて生物がすめる環境になった土地は、その地球生物の溶けた海に浮かぶ島となった。

島の中心には生物を管理するための装置が設置された。
発達した遺伝子工学や生物工学を応用して、この装置の起動および制御には生体キーが使用された。
あらかじめ生体キーとしての機能を与えた複数の人造生物を創り、全てが揃わないと使用できないようにしたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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最終更新:2015年03月02日 04:43