・巨人の正体は複数存在する。
・「人間 vs. 動物」が『進撃の巨人』の隠された裏構造。
・人間に食べられる動物側から見る人間の姿と、食物連鎖を戯画化(カリカチュアライズ)している。
・以上を踏まえて、12巻のユミルとクリスタ(ヒストリア)の会話を解析する。
第47話「子供達」
▼ユミル「機会を待つだと!?そりゃ私がお前らの戦士に食われた後か!?」
→動物だから人間に食われる? ユミルの記憶あるいは能力や体質(免疫抗体)を継承するのが目的?
※ただしベルトルトはユミルを人間と呼び、ユミもは自分を人間と呼んでいる点に注意。
ベルトルト「…ユミル 君は人間に戻る時 誰を食ったか覚えているか?」
ユミル 「私は本当にクソみてぇな人間だからな… あんたらにはわからないだろ? こんな人間だと知っても優しく笑ってくれるんだぜあいつは…」
第48話「誰か」
▼ユミル「いいかヒストリア?壁外はそんなに悪い所じゃない お前の事を 「生まれてこなけりゃよかったのに」 なんて言う奴なんかいないしな」
→ ヒストリアは純血の人間か混血?
→壁内で疎外されていたのは周りが全部動物だったから?
→だから壁外の人間世界(言わば故郷)に行けば疎外されなくなる?
◎翻訳:ユミル「いいかヒストリア?人間界はそんなに悪い所じゃない 同じ人間だからお前の事を差別する奴なんかいないしな」
▼ヒストリア「……!? そりゃ巨人はそんなこと言わないだろうけど! すごい勢いで食べようとしてくるじゃない!!」
→人間は動物を大量に食べ、絶滅させる事もある。
→動物側から見れば、猟や漁をする人間は巨人が自分たちを食おうと襲いかかってくるように見える。
◎翻訳:ヒストリア「……!? そりゃ人間はそんなこと言わないだろうけど! すごい勢いで動物を食べようとしてくるじゃない!!」
▼ユミル「だ…誰にでも短所の一つや二つはあるだろ!? そこさえ目をつぶれば割といい奴らなんだよ!!」
→動物にとって人間は自分を食べる怖い存在だが、実際には優しかったり共存もできる相手だ。
◎翻訳:ユミル「だ…誰にでも短所の一つや二つはあるだろ!? 動物を食べるところさえ目をつぶれば人間は割といい奴らなんだよ!!」
▼ユミル「私は昔こいつらの仲間から「巨人の力」を盗んだ」
→ 知性を得て巨人化をコントロールする能力や、仲間を増やす方法や、人間の文化や科学をパクッた?
◎翻訳ユミル「私は昔、人間から「知恵、文化や科学、知性巨人としての能力」を盗んだ」
▼ユミル「お前が壁の秘密を知る壁(ウォール)教の重要人物だからだ」
→動物に誘拐されていた人間救出の功績で、人間に食べられずに済む?
→壁教の中心人物は人間?
→壁外の人間にとって壁の秘密は重大情報なので、交渉材料に使える?
→それとも情報ではなく、壁教の重要人物であるヒストリアそのものが重要?
▼ユミル「もう直(じき) この壁の中が地獄になっちまうのは避けようがない…」
→壁内人類が動物に戻って食い合いを始める?
→あるいはライナーたちの本隊が攻めてくる?
→あるいは宇宙人が害虫である壁内人類を駆除しに来る?