ルーラー

「主よ、今一度この僕に使命をお与えいただき光栄に存じます」
「既に滅んだこの身が誰かの助けになるのであれば」

「誰かの願いが、叶うのであれば」

【クラス】
ルーラー

【マスター】
弥益 うてな

【真名】
洗礼名:ヨハン・アングリクス
ヨハンナ・フォエミナ・デ・アングリア

【ステータス】
  • 身長:170cm/体重:55kg
  • スリーサイズ:B89/W57/H84
  • 属性:秩序・善
  • 特技:裁縫、教育、遠投
  • 好きなもの:美味しいご飯、勉学、読書
  • 苦手なもの:卑劣な行為、無秩序

白の祭服を身に纏い、結い上げられた金糸の様な滑らかな金髪と何処か濡れた碧眼を持つ、月の様な母性と神秘を纏った女性。

筋力 耐久 俊敏 魔力 幸運 宝具
C D C EX E A

【生前の概要】
嘗て教会における最高階級に坐し、神の使徒の継承者とも謳われた存在。
元来女性では成り得ない教皇の座に男性と偽って付き、教皇として過ごした歳月ごとその存在を抹消された伝説の女教皇。

その文献の多くは教会の手によって封印・もしくは消滅させられており、今手に入る情報とすればタロットカードの『女教皇』に描かれている絵だけだろう。
彼女は幼少よりその才を開化させ、齢20を迎える頃には学術でも聖書の知識でも、また洗礼詠唱に於いても教会内に彼女と同等の者は居ないとまで言わしめた。
故に彼女の教皇への就任は多くの人々により迎え入れられ、男装の女教皇としてその使命を全うするはずだった。

しかし彼女の生活は突然終わりを告げることとなる。
共に学び共に戦った腹心であったはずの友人、異なる派閥が選んだ対抗馬であり好敵手、自身の就任を拒否してまで彼女を支持してくれた師。
彼ら三人の裏切りと謀略により、教皇に就任してたったの2年と7ヶ月と4日で彼女は『ローマの正義』と言う名の惨烈な辱めと暴力を受け処刑され、その短い生涯を終えた。
そして彼女を称えた像も、彼女が記した本も、彼女が愛した風景も、そして彼女の亡骸さえもが抹消されることとなる。

才女であり聖女でもあったヨハンナは母の様に強く、優しく、そして信仰を忘れない真の聖女であった。

【史実での扱い】
前記の通りタロットカードの大アルカナ『女教皇』のモチーフとされている伝説の人物。
資料は一切存在せず、現実においてもその存在を認められていない。
実在していたのか、仮に実在していたのであればベネディクトゥス3世の在位期間はわずか数ヵ月となってしまう等様々な矛盾と謎を孕んだ人物である。

【人物】
温厚で丁寧、何物にも深い憐れみと尊敬を持って接す。律儀であるが真面目過ぎるきらいがある。
行動理念の第一がマスターであるうてな、ついで主の教え、その次はおいしい食事、だいたいいつもお腹が空いている。
母の様に寛大であるが同教の徒、中でも信徒の模範となるべき立場の者に対してはかなり厳しく、時には過激な手段も厭わない。
祭服は一応は男装であるとの事だがスタイルが良すぎるのもあって意味をなしていない、本人も気にしている。
元来はキャスターとして召喚されるべき英霊であり、クラス適性は高い順からキャスター、アーチャー、そしてルーラーとアベンジャーであった。
ルーラーとアベンジャーが同率であるのはタロットカードが持つ二面性と、女教皇のカードそのものが「反ローマ教皇」「反キリスト」の解釈を持つからである。
うてなの適性から最も相性がいいルーラーが選ばれたが、仮に彼女が聖堂教会と魔術協会を恨んでいたら復讐者として降霊していたかもしれない。

【目的、聖杯に対する願望】
聖杯に対する願いは無く、むしろ聖杯戦争に参加することそのものが彼女の目的。
これは闘争に対する飢えではない、代理戦争に身を投じ傷ついて行く者達へ向けられた彼女の献身である。
既に形無き己の持つ、神が与えてくれたこの御業が誰かの役に立つのならと言う無償の愛である。

【戦闘スタイル、特技】
世界屈指の高位の洗礼詠唱と、神の使徒の継承者が故に扱える奇跡の宝具を用いて戦う。
一見近接が手薄そうに見えるもそこは教会の出身者であり同時に最高階級、洗礼詠唱だけでなく黒鍵を用いた戦闘方法も熟知している。
女がてらに教皇の名を頂いたのは伊達ではなく、煌びやかでしっとりとした法衣の出で立ちの下には無数の黒鍵と言う武力も備える。
しかし不完全なルーラーである為にルーラー自体のクラススキルも元来のキャスターとしてのクラススキルも持ち合わせておらず、定説とは異なった戦術を求められている。

【宝具】
古き正典(トーラ・ペンタチューク) ランク:E~A 種別:対人宝具
教会における最も古き聖書であり、教会に秘められたあらゆる知恵と術と概念が記された絶対の正典。
創世記(べレシート)出エジプト記(シェモース)レビ記(ワイクラー)民数記(ベミドバル)申命記(デヴァリーム)の5つの書から成るモーセ五書その物であり、大アルカナの『女教皇』が傍らに備えている書物である。
カードに描かれたトーラは「高度な知識や学問の象徴」であるとされ、記された奇跡をこの宝具を通し【別の宝具】として再現・発動させることが出来る極めて特異な宝具である。
しかしこの宝具の元来の著者であるモーセではない為にランク低下が発生しており、聖書の読み解きにおいても同等の物は居ないと言わしめた彼女を持ってしてもその一部しか行使することが出来ない。

彼女が発動することが出来る【古き正典】の宝具は下記の五つ。

  • 天蓋来たり滅びの火(エゴー・エイミ・ホ・オーン) ランク:A 種別:対軍宝具
    【古き正典】に記された章節を解くことで再現され発動する宝具の一つ、由来はモーセ五書である創世記(べレシート)に記されたソドムとゴモラを滅ぼした天の火である。
    その正体は天を覆うほどの大きさを持った神造兵装の超大型砲撃要塞衛星を衛星軌道上に召喚するという物であり、神の罰と言う滅びを携える。
    召喚された折りに世界からの大幅な修正受け、また継承者でしかないヨハンネは神造兵装を完全に用いる事が出来ない為に若干のランク低下が発生。
    元来の規模と威力を失い、今は対軍宝具クラスとなっている。

  • 魔を討果す汝の刑戮(メハシェファ・イル・タハイェ) ランク:C 種別:対人宝具
    【古き正典】に記された章節を解くことで再現され発動する宝具の一つ。
    由来はモーセ五書である出エジプト記(シェモース)に記された22章18節「女呪術師を生かしておいてはならない」である。
    解放されることで一面を覆い尽くし燃え滾る巨大な炎と、それに熱され真っ赤に焼け爛れた巨大な鉄の十字架となる。
    昨今にも語り継がれる魔女狩りの原点であるこの一節から転じたこの宝具は、魔術に属する物をそのまま弾き返す魔術師殺しの【不干渉】を持つ。
    また対象が女性であった場合には特効効果を発揮し、その威力をさらに倍増させる。

  • 律定十字神聖法(ワイクラー) ランク:C 種別:対人宝具
    【古き正典】に記された章節を解くことで再現され発動する宝具の一つ、由来はモーセ五書であるレビ記(ワイクラー)に記された律法規定である。
    自身の周囲に無数の十字架が生み出され、そこから放たれる閃光が一辺の長さが均等な正方形に対象を切り刻む。
    律法書である故に法の概念を持ち、混沌・悪・狂の属性を持つ相手に対して特効効果を発揮しその威力が増加する。

  • 絡み捩れる双蛇(ネフシュタン) ランク:B 種別:対人宝具
    【古き正典】に記された章節を解くことで再現され発動する宝具の一つ、由来はモーセ五書である民数記(ベミドバル)に記された青銅の蛇と炎の蛇である。
    鱗ごと全身が燃え上がる大蛇と青銅によって作られた黄金色の蛇の2種を呼び出す。
    炎の蛇は神によって送られた使徒である炎の蛇は高い「神性」を持ち、通常の武装及び宝具では一時的に動きを止めることは出来ても決して葬ることは出来ない。
    原罪と破壊性を象徴する炎の蛇に対し青銅の蛇は不死性と治癒の象徴であり、これを体に巻き付けたり噛まれたりしたものは傷が癒される。
    この宝具もまた神造宝具としての側面を持つため若干のランク低下が発生している。

  • 神の与えた三種の愛(シエーナ・デウテロノミオン) ランク:B 種別:????
    【古き正典】に記された章節を解くことで再現され発動する宝具、由来はモーセ五書である申命記(デヴァリーム)に記された3種の愛である。
    それは「神の宝」「祭司の王国」「聖なる国民」と対となる「神の愛」「隣人愛」「神への愛」。
    結界内に存在する自身とその隣人(仲間)の傷・病・魔力に対する飢えを癒し、さらにはあらゆる属性に対する耐性を与える【絶対守護】の概念を持った固有結界。
    結界の形状は歴代教皇の胸像が並べられた大聖堂であり、その中には今は存在しえない彼女の胸像も存在している。


沈黙は四度訪れる(ペトロ・ペイター・ペトルム・パピッセ・プロディート・パータム) ランク:C 種別:対人宝具
彼女が死んだと言われる地に刻まれた文と、死後行われた『女教皇の断食』と呼ばれる4日間の集団断食を由来とする宝具。
完全発動することで4つの輪の 一部を重ね合わせたような見目となる。
ヨハンナの馬鹿げた魔力によって生成されたその防御力は城壁に並び、4度まで攻撃を防ぐ盾となる。
また断食と言う宗教において上位の祈願を由来とする為、魔術や洗礼詠唱に対してほぼ無敵である。

未だその身に祝福は無く(セーディア・ステルコラリア) ランク:C 種別:対人宝具
ヨハンナの生涯から派生した常時発動型宝具、宝具と言うよりは呪いやスキルと言った類の物でありヨハンナの運命に対する皮肉でもある。
裏切られ、自らを残す物一つなく処分されたヨハンナに課せられた制約。
この宝具はサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂の椅子を由来とし、元来は別の真名を有していた。
正しい在り方であれば教皇の試練として加護を与える宝具だが、由来となった椅子は教皇の性別を判定する物であり、男性である事を証明をするための物だった。
女性であるヨハンナは当然この加護を受けることが出来ず、逆に制約としてその身に宿す結果となる。
この宝具を解く事はできず、ヨハンナは幸運のランクが最低値まで落ち、如何なる攻撃にも幸運判定による回避が付きまとう。
更にこの宝具は相手の幸運が高ければ高い程、回避成功率を上げてしまう。

名も無き宝具(レリック・オブ・ハイプリエステス) ランク:? 種別:????
この世界に存在しえない宝具、即ちその存在ごと抹消されたヨハンナ自身の聖遺物であり、己の命を捧げるという彼女が語る無償の愛が生み出す産物。
存在しないが為に誰にも呼び出す事は出来ないが、英霊として召喚さ れた彼女自身を代償とする事で使用した道具をこの宝具へと昇華させることが出来る。
聖遺物が世に様々な宝具と魔術を生み出した様に、時の聖人の頂点である教皇の命を犠牲として生み出された聖遺物はある種の究極の宝具と成り得る。
存在しえない者、つまり無から生み出されたこの宝具はまさに『無』の概念を有するが、『無』を内包するが故に使用後『名も無き宝具』は消滅する。
さらにこの宝具が生成された段階でヨハンナの消滅は確定しており、如何なる手段と処置をもってしても回避する事はできない。
その性質上ヨハンナを殺した武器が宝具となるので形状は不定、まだ世界に存在していないので開放する真名も持ち合わせて居ない、全ては生み出されてから初めて分かるのである。

【スキル】
名称 Rank 説明
神の使徒 - 神の使徒とまで言われた絶対階級のヨハンナは後の執拗な封印、抹消により、現世との隔たりが極端に少なくなっている。
現世との繋がりを作るだけでも多大な魔力を必要とし、人の枠組みから外れかかっている為、更に必要な魔力を追加で要求する。
その格の大きさからキャスターとしてのクラスとして扱われず。今回は裁定者【ルーラー】として〝召喚された事になっている〝
聖人 - 聖人として認定された者であることを表す。
サーヴァントとして召喚された時に“秘蹟の効果上昇”“HP自動回復”“カリスマを1ランクアップ”“聖骸布の作成が可能”から、ひとつ選択される。(任意選択)
今回は“聖骸布の作成が可能”が選択された。
信仰の加護 EX 一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の信心から生まれる精神・肉体の絶対性。
ランクが高すぎると、人格に異変をきたすが、ヨハンナにはその兆候は見られない。
殉教者の魂 EX 精神面への干渉を無効化する精神防御。EXランクになれば、精神面への干渉は全て無効にできる。
女教皇 - タロットカード「女教皇」のモデルとなったヨハンナに与えられたスキル。
自らの精神抵抗力を1ランクあげるが、ヨハンナのスキルに上がる所がない為意味のないスキルとなっている。
マスターもその恩恵を僅かに受ける事ができる
高速神言 A 神代(神が治めていた神話時代)の言葉。魔術を発動するとき一言で大魔術を発動させる、高速詠唱の最上位スキル。
呪文・魔術回路の接続を必要としない。
区分としては一小節に該当するが、発動速度は一工程と同等かそれ以上。しかも威力は五小節以上の大魔術に相当する。
呪文自体が「神言」である為、詠唱の長さと威力が比例するという法則は適用外。
故に本来ならばせめて凛のように相応の触媒を用意しておかねば実現不可能な、「大魔術をただの一言で発動させる」という行為を可能とする。
現代人の舌では発音不能、耳にはもはや言語として聞き取れない。

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最終更新:2014年11月24日 16:58
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