知っていますか、ゆーき?
「犬ーっ! 今日も付き合ってもらうじぇー!!」
「はぁ!? タコスバイキングなんてそう何度も行けるか阿保っ!」
「なにおーっ!」
知っていますか、咲さん?
「京ちゃん、ちょっと欲しい本があるから付き合って欲しいんだけど……」
「ん? 本屋行くだけだろ?」
「ちょっと欲しいのが多過ぎて……」
「ああ、成る程ね……」
あなたたちが彼と触れ合っている時も、彼の視線は、私に向いているんですよ?
彼も男の子ですからね――なんて。
「ふふっ……」
例えばこうして、エトペンに胸を預けたりして。
そうすると、ほら――あなたたちよりも、私の方が大事みたいですね。
「あぁ……」
――可愛いです、須賀くん。
私の胸に釘付けになっているあなたが、私の考えた通りに動くあなたが。
本当に可愛くて――
「食べちゃいたい、なんて……♪」
【お病すみのどっち】