仮想大江戸とは


仮想シリーズの原点。
宵闇文芸部<原案担当>が仕事中の暇つぶしに声劇台本を作成した事がきっかけ。


江戸~幕末にかけての世界観にちょっぴり現代のテクノロジーを追加した、仮想の大江戸で繰り広げられるお話。

本編…女性キャラ3人によるギャグ声劇。1話完結型で全10話
閑話…本編で語られなかったシーンの短編声劇。男性キャラも登場
過去編…本編に至るまでのお話。小説形式。
異聞録…過去編の台本版。男性キャラも登場、既作3作で現在製作中。



宵闇。夕方から夜へと移り変わり、けれどまだ完全な闇は訪れていない時刻。逢魔が時。

時は大江戸歴2001年。
西暦を使う風習はすでに無くなり、この国は古き時代の流れと西洋の文化が入り乱れて発展している。
ソーラー発電もあれば畳も健在で、書院造りや木造建築も多くあるというのに地下鉄が走る。
IT企業もあれば忍者や侍も居る。それらの取り合わせが少しばかり奇妙でアンバランスであり、
かといって違和感があるわけではないと浅葱は幼いながらに感じていた。

この村も、どの家も木造の平屋であるのに屋根には太陽光発電用のソーラーパネルが付いているのだ。
着ている服だって和服のような洋服のような…よく分からないものである。
とはいえ生まれてずっとこの環境にいて10年も経過していれば、これが普通なのだろうと諦めにも似た感情を抱いていた。

(ちょっとくらい、いつもと変わったことが起きてもいいのに)
最終更新:2017年08月24日 21:50