このページでは、ProxyChainsの導入を目標とし、簡単に導入方法を説明していきます。
まずProxyChainsについての説明ですが、こちらが読める方は、そのまま自分で読んで、導入した方が早いと思います。
ProxyChainsは異なるプロキシ(串と呼ばれることも。)を次々に入れ替えて挿し続けることで、捜査機関にあなたの足取りをつかみにくくすることが目的です。
このプロキシ自体もログはとっているのですが、いくつものプロキシを、いくつもの国にまたがって経由することで、ログを参照しにくくさせます。
以下の操作にはルート権限が必要であることに注意してください。(Tailsにおけるルート権限については、運用のページを読んでください。)
1.ProxyChainsのインストール
ターミナルを開き
su
でルートになります。sudoを設定し終わっているならば、こちらを使いましょう。
次に
aptitude instlall proxychains
と叩き、インストールします。
2.ProxyChainsの設定ファイルをいじる
ここではviを使用していますが、編集さえできれば何を使用しても構いません。
viの使い方が分からない場合は、こちらのページを参照してください。
まずはProxyChainsがTorを使用するようにします。
vi /etc/proxychains.conf
と叩き、設定ファイルを開きましょう。その中に
# defaults set to "tor"
socks4 127.0.0.1 9050
という行があるので探してください。
ProxyChainsはデフォルトでTorを使用するようになっており便利なのですが、TailsにインストールされているTorBrowserBundleでは、9050番ポートではなく、9150番ポートを使用することになっています。詳しくはこちらを参照してください。
ですから、上記の9050を9150と書き換えてください。
以下のようになっていれば大丈夫です。
# defaults set to "tor"
socks4 127.0.0.1 9150
次に、ProxyChainsが、プロクシを次々に挿し変えるようにします。
strict_chain
と掛かれた行をコメントアウトし、
# strict_chain
として無効化してください。
そして、
# dynamic_chain
と
# random_chain
とコメントアウトされた行を探し、先頭のシャープ記号を外して有効化てください。
dynamic_chain
と
random_chain
のようになっていれば、有効化されています。
以上で設定は終わりです。この操作は、ProxyChainsを使用する前になされている必要があります。
これでProxyChainsを使用するための、基本的な準備が整いました。
より詳しい設定やプロキシの追加は、各自でおこなってください。