このページでは、より安全にTailsやTorBrowserを運用する方法を、簡単に説明します。
Tailsについて
Tailsを起動したら、下のバーでまず言語設定をします。
日本語入力をするためには、Japaneseを選んでおくと良いでしょう。
次により詳細な設定をするかどうかを決めます。
ここではルート権限(管理者権限、あると便利だが、同時に大きなミスをしたときに取り返しがつかない)やMACアドレスのスプーフィング(MACアドレスの詐称、従来のなんJ4点セットでは仮想マシンを使用することで実現していた)、Windows8モード(外観をWindows8に似せる、人目につくところでTailsを使用する場合に有効)などを有効にするか否かが設定できます。
基本は【いいえ(NO)】を押し、詳細な設定しないでおきましょう。この場合でもMACアドレスのスプーフィングは有効になっています。
Windows8モードはいらないでしょう。
注意するべきはルート権限です。いわゆる管理者権限であり、これを持つことであらゆる操作が可能になります。しかしながら、Linuxを使った経験のある方には分かると思いますが、ルート権限を持つことはセキュリティの低下につながります。
よく危険性を理解し、本当にルート権限が必要だと判断された場合にのみ、有効にしてください。
デスクトップ画面が表示されたら、ネットワークの設定を行います。有線の場合は自動で行われます。
右上の電波マークから、接続したいネットワークを選択し、パスワードを打ち込んでください。
インターネットへの接続が完了すると、自動で、時刻とTorネットワークの設定が行われます。
Tailsは環境設定を一切保存しません。
TailsはDebiainをベースにし、KDEデスクトップを使用しているので、他のLinuxと同じように使うことができます。
TorBrowserについて
TorBrowserは、左上のIceweaselというブラウザを開くことで利用できます。
TorBrowserは、基本的にデフォルトの設定をいじる必要はありません。下手に設定を変えると、むしろ設定不備で安全性が低下します。
しかしながら、次の2つのことについては、変更を加えた良いでしょう。
1.JavaスクリプトやFlashなどの無効化
これはJavaスクリプトやFlashなどから、あなたの情報が漏れることを防ぎます。
NoScriptというアドオンがデフォルトで入っているので、アイコンから、【Forbid Scripts Globally】を押し、すべてのサイトについて、これらを無効にしましょう。
しかしながら、これらを無効にすることで、まともに見られなくなるサイトもあります。そのようなサイトのみ、【Temporarily allow all this page】を押し、そのサイトのみ、一時的に、有効にしましょう。
2.ブリッジの設定
これは、あなたがTorネットワークを使用していることを知られなくするための設定です。
ISPは、Torのノードに使われているサーバリストを参照することで、あなたがTorネットワークに接続していることを知ることができます。
ブリッジと呼ばれる、まだISPには把握されていないTorノードを経由することで、あなたがTorネットワークを使用している事実を知られにくくすることができます。
この設定は本来、検閲の強い国で、Torの使用を規制されるような場合に回避策として使われますが、そうでない場合も安全性を高めるために有効です。
オニオンマークをクリックし、【Open Network Setting】を開きます。
3番目の【My ISP blocks ~】を押し、でできたタブの【Connect with prvided bridges】にチェックを入れ、【obfs3(recommended)】に設定しましょう。
もしもあなたが既に、ブリッジの入手方法を公式ホームページで学んだのならば、自分で設定しても構いません。
上記はあくまでも基本に過ぎません。より安全性を高めるための一歩です。
公式ホームページや、その他コミュニティサイトを読み、自分で学ぶことが大切です。