12巻でベルトルトは「お願いだ、誰か僕らを見つけてくれ」と発言している。
ライナーやベルトルトたちは『15少年漂流記』のように、故郷を巨人に襲われて脱出した後、漂流して故郷に戻れなくなってしまったのではないのか。
漂流者であるライナーたちがあれほど必死に「座標」を探しているという事は、「座標」とは故郷に帰るのに必要なアイテムなのではないだろうか。
たとえば地図である。
エレンがグリシャから継承した記憶の中に、ライナーたちの故郷に帰るルート情報がインプットされているのではないだろうか。
あるいは、エレンがパイロットそのものである場合である。「生きたカーナビ」と言った方がいいかもしれない。
たとえば、ライナーたちは宇宙船=この世界の月で生まれた子どもであり、宇宙船を動かすにはエレンが必要。
車のキーのように、エレンは宇宙船を動かすための「生きた起動キー」なのかもしれない。