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※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。
第62話「罪」と第63話「鎖」では、ともにレイス家が何者かに襲撃され、殺害される映像が描き出される。
しかし、この2つの話の映像には異なる点がある。
それは「襲撃者の身長が違う」という点である。
実際の画像を見てみよう。
◎第62話「罪」のレイス家襲撃事件
エレンの記憶映像では、襲撃者を見る目線が低くて近い。(主観映像=襲撃者の見た映像)
レイス家の目線から、襲撃者の身長が画面奥のディルクやエーベルよりも低い事が分かる。ちょうどフロリアンぐらいではないだろうか。(画面に映っていないのは妻とフロリアン)
毛のあるキースの目線も低い。
襲撃者は10歳前後の子どもではないだろうか?(単に身長が子ども並み?)
◎第63話「鎖」のレイス家襲撃事件
第62話と異なりレイス家の目線は高く、ある程度離れた位置の人物を見ている事が分かる。(主観映像かどうか不明=その前のコマにグリシャが描かれているため、神視点の客観映像である可能性が高い。事実の映像ではなく、単にロッド・レイス卿の説明を映像化しただけかもしれない)
おおまかに見て、襲撃者の身長はフリーダ(右から3番目)とウルクリン(一番右)の中間という印象である。(今度は妻とフロリアンも画面に映っている)
この映像を信じる限り、少なくとも襲撃者の身長はグリシャ並みと見ていいだろう。
少し気になるのはロッド・レイス卿だけ他の人と違うところを見ているように見える点。まるでもう一人背の低い襲撃者がいるかのようだ。(ただし作者の単なる作画ミスの可能性もあるが、この作者の場合、トリックに関わる部分は正確に描くはず。『進撃の巨人』にはそのような一種の”誠実さ”がある)
左でロッド・レイス卿の妻にすがりついているフロリアンは、フリーダの両側にいるディルクとエーベルよりも背が低い。ちょうど上記の第62話におけるレイス家の視線の高さに合致するのではないだろうか。
上記の視線の違い=襲撃者の身長の違いから、第62話「罪」のレイス家襲撃事件と、第63話のレイス家襲撃事件は、別の事件だと考えられる。