“不完全から生まれた完全の幻”
刻戀王国国王で、皇唯晏が作り出した完全なる人格。
側近は怜禎で、麗瑩のお家に居候している。
明るく楽天的な性格をしており、ウザいまでのポジティブ。
大雑把で口が悪くなることもしばしば。
しかし情に厚く、根はすごくいい。怜禎と共感できることが多い。
考えるよりも先に行動に移すタイプ。
人間や民が大好きで、精神年齢が幼い頃から王になるべく猛勉強をした。
争いごとを望まないため、麗瑩と側近の仲をなんとかして抑え込もうとした。(結局当人たちで解決したため役に立っていない)
他の三人のキャラが濃いため、しばしば影が薄くなることがある。残念キャラ。
オリジンである皇唯晏とは正反対の性格をしている。
唯黯は、和鸞時代に多くのストレスを抱えた皇唯晏(以下オリジン)が無意識に作り出した完全なる人格である。
言い換えればオリジンの唯一の逃げ道かつ頼れる人間でもある唯黯。
いわゆるオリジンのセンスと完全の意義から生まれた人格がこれである。これなのである。
和鸞時代に生まれた時は精神年齢がほぼ0に等しかったため、言葉をしゃべることはできなかった。(つまり鳳凰時代初期は見た目大人の中身子どもでかなり奇妙な図)
オリジンが死んだ時、唯黯は生きていたため、オリジン不在のまま鳳凰時代を過ごしちゃった感じである。
運動神経抜群、ポジティブ精神、フットワークが軽く刻使いの能力も高い。
これがオリジンの持っていない不完全の部分である。
また、幻の神子ミシェルは唯黯のことを「幻」と呼んでいる。心や魂があるのに体を持たないからである。
オリジンも持っていた刻使いの力。
オリジンよりも唯黯の方が圧倒的に強い。
精神力を駆使して異次元を扱う能力で、次元を通しての瞬間移動、現実から出は見えない異次元からの攻撃などを扱える。
時間を止めて移動し、あたかも瞬間移動したかのように見える白眉や天下とは違うため、かなりランクが高いとされている。
またオリジンよりも唯黯の方が使う精神力をかなり抑えられ、攻撃強度も強いため、オリジンよりも強いと言われている。
これが原因で化け物扱いされたり、オリジンの精神が死んだりと欠点も多い。
基本100mほどまで移動可能で、最大500mである。
掴んだものも一緒に移動できるが、物質のみを移動することはできない。大体人間三人まで運べる。
「おー、俺唯黯って言うんだ!よろしくな!」
「んだよケチー、ちょっとぐらい胸触ったっていいだろ、スキンシップだぞ」
「そ、あいつはオリジンと同類。まぁもっとも、系統はかなり違うけどな」