グリシャの妻でエレンの母、ミカサの母親代わり。
845年のライナーたちによるウォール・マリア破壊工作で死亡したと見られている。
1巻第2話「その日」において、超大型巨人=ベルトルトの破壊した壁の破片で破壊された家の下敷きとなり、駆け付けたハンネスにエレンとミカサの保護を依頼し、自身は動けぬまま巨人に食われる。
エレンの記憶映像では自分の注射をしようとする父のグリシャに「父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!!」と叫んでいるため、グリシャはカルラが死んだのでエレンを巨人能力者にしたようにも見える。
※グリシャはフリーダの夫だった?妻の体と記憶と能力を何者かに奪われたので、それを取り返しに行った?
つまり、エレンを巨人化させなくてはならないほど、カルラは重要だったという事になる。
カルラのセリフを”命令”だという前提で、1巻第1話「二千年後の君へ」および第2話「その日」を読み直してみると、新しい発見があるかもしれない。
ポイントは「誰がカルラの”命令”に従い、誰がカルラの”命令”に従っていないか」である。
また、15巻第63話「鎖」のロッド・レイス卿の回想映像では、グリシャ巨人とフリーダ巨人の戦いにおいて、フリーダ自身の死の瞬間や死体は描かれていない。
フリーダ巨人の首と延髄(背骨も少し付随)がグリシャ巨人に噛みちぎられた描写だけであり、グリシャ巨人の口は閉じている。
女型の巨人=アニや鎧の巨人=ライナーがエレンを誘拐した時と同じく、グリシャ巨人の口の中にフリーダが隠されているのかもしれず、誘拐されたフリーダがカルラやカルラの能力と関係している可能性もある。
たとえば、カルラは先代のエレンだったのではないだろうか?
以下、エレンがカルラになったと仮定して、考えられるカルラ誕生の手順を想像してみる。
①グリシャがフリーダを誘拐し、フリーダに巨人化の注射をして巨人にする。
②フリーダ巨人がエレンを食べる。
③エレンの精神がフリーダ巨人を乗っ取る。
④巨人の体内でエレンとフリーダの遺伝子が合体し、2人の特徴を合わせ持つ新人間が再生される。
⑤肉体年齢や性別は女性優先?
(仮に男エレン10歳、女フリーダ20歳とすると、新人間は女で20歳前後になる)
⑥巨人化を解除すれば、フリーダの記憶を持つ女「カルラ」が誕生。
エレンとミカサを抱えて逃げるハンネスの背中に「行かないで」とつぶやくが、その声が3人(おそらくハンネス)に聞こえないよう、自分で口を押さえている。
自分の”命令”にハンネスが従ってしまうことを知っていたのだろう。
逆にエレンが自分のミカサを連れて逃げろという”命令”に従わない事には、「どうしていつも母さんの言うこと聞かないの! 最後くらい言うこと聞いてよ!!」と叫んでいる。
エレンがカルラの言う事を聞かないのは、エレンが人間だからではないだろうか?
実はカルラは人造人間の女王で、人造人間には本能的に女王の言うことに服従する本能が組み込まれている、ということなのかもしれない。
自分の能力を知っているという事は、カルラは世界の秘密や自分の能力を知っていた可能性が高い。
それも、カルラが「エレンとフリーダの結合体」だとすれば説明がつく。
また、疑問が残るのはエレンの記憶映像とロッド・レイス卿の回想映像には大きな違いがある点である。
この2つの映像は別の事件ではないだろうか。