ドーピングの可能性がある。
現実のスポーツ等におけるドーピングでは、ステロイドの副作用で皮膚が薄くなる事がある。
作者は格闘技に興味があるそうなので、そうした知識を持っているのではないか。
ライナーが「先の短い殺人鬼」と言っているのは、巨人化によるテロメアの急激な消費や、汚染のためだけではなく、無理なドーピングによる副作用も含まれているのかもしれない。
そして、もっと重要な可能性も残っている。
実はライナーたちの巨人は、「獣の巨人」のように全身が体毛で覆われているのではないのか。
ライナーたちは獣の巨人から作られ、改造を受けたコピーなのではないか。
つまり、ライナーたちの先祖、というかオリジナルが獣の巨人ではないのか。
それを読者に隠すために、皮膚が無いデザインになっているのではないのか。
だとすれば、ライナーたちが獣の巨人を見て目を輝かせていたというのは、獣の巨人が出現した事で「ようやく故郷に帰れるフラグが立った、あと少しで帰れるんだ」という喜びの他に、「自分たちの始祖に会えた」という感動も含まれていたのではないのか。
特にベルトルトのモデルはハヌマーンである可能性が高く、だとすれば超大型巨人は猿である。
実際に、超大型巨人の胴体が太いデザインは、獣の巨人に似ている。
その場合、エレンかミカサがシータなのではないだろうか。
もうひとつ、気になっているのが最初にウォール・マリアを攻撃したときの超大型巨人と鎧の巨人の中身は、本当にライナーとベルトルトなのだろうか?
当時のライナーたちの年齢からみると、あそこまでの破壊活動ができるのかどうかやや疑問である。
考えられる理由としては、注射の中身に、あらかじめ「壁を破壊しろ」というコマンドが書き込まれていた。
そのため、ライナーたちは注射で巨人化した後、いわば自動操縦で壁を破壊していた。
また、私の検証では1巻冒頭の「顔の見えない巨人」の正体は「鎧の巨人」だと思われるが、デザインが変化しているのはどういう理由なのか。
注射が違うのか、人を食べるたびに姿が変化するのか、その他の理由があるのか。
たとえば、ライナーたちが巨人化能力者になったのは、ウォール・マリアが破壊された後である可能性を考えてみる。
まず、壁外から来た鎧の巨人と超大型巨人(+女型の巨人?)が壁を破壊。
侵入した鎧の巨人と超大型巨人が、壁内人類のライナーたちを捕食。
ライナーたちの脳を壁外巨人が乗っ取る。
その後、脳を壁外巨人に乗っ取られた壁内人類が、ウォール・ローゼを出てウトガルド城に集結。
隠してあった装備品を身につけ、再びウォール・ローゼ内に戻ろうとした時にユミル巨人に襲撃され、マルセルが食われてしまう。
逃げ帰ったライナー、ベルトルト、アニは調査兵団に潜伏。
(ただし、アニは潜入工作員で別ルートだった可能性が高い)
ユミルも巨人化能力者を食べた(またはマルセルの所持していた注射の中身を一緒に摂取した)事で人間に戻り、壁内に潜伏。
ユミルは潜伏中にクリスタ(ヒストリア)の事を知り、過去の自分を守るため、彼女を追って調査兵団に入る。